花見の季節

グルジアは3月中旬が花盛り。

と言っても残念ながら桜ではない。これはグルジア人に聞くとヌシの花だと言う。ヌシとはアーモンドのこと。

先日春分の日にアゼルバイジャンでは正月を祝うと言うのでグルジアの中にあるアゼルバイジャン人が多く住む町までお祭りを見に行ってきたのだけどマルシュルートカでトビリシから向かっていると国道沿いが見事な桜並木(のよう)になっているので帰りに途中下車して寄ってみた。

逆光でわかりにくいけど道沿いに並木があってその先は野原がむやみやたらと広く続いてる。ゴザとお弁当、酒を持って行きたくなるでしょう?

素人なので本物の桜を横に並べてくれないと違いがよく分からない。細かいことは気にせず花見を楽しもう!という気になる。

山の方にも山桜のように斜面にうすぼんやりと花林が見えるのでビール片手に花見に山入り。

桃の果樹園なのかと思ったけど谷や尾根に適当にバラバラと生えてるところを見ると野生の花林のよう。

山の中腹には花が咲き乱れてるけどわざわざ登ってくる地元の人は誰もいないみたい。観光地でもない、地元の人すら歩かない場所だけど3月はこんなにきれい。視界の先にはクミシ湖が見えさらにその先の丘を越えるとアゼルバイジャンとアルメニアの国境地帯になるはず。

グルジアの花見の名所探しはこれから始めるので他にもたくさんのいい場所があるだろうが、ここは記念すべき一箇所目。どこにあるかというと首都トビリシからマルシュルートカで30分もかからないところ。首都から30分車に乗れば延々続く野原に牛や羊の群れをバックに花見ができるのがグルジアの面白いところ。

日本人は桜を愛して日本中津々浦々までを桜で埋めていったっがグルジア人は果実がなる木しか植えないと言われている。桜を英語ではチェリーブロッサムと言うけれど日本の桜にチェリーはならない。花だけだよというと目を丸くして驚かれる。Wikipediaによるとグルジアでよく見るアーモンドも桃もプルーンもケマリもみんな桜と同じバラ目バラ科サクラ属なんだそう。グルジアには桜はないかわりに、これらの花々が交代に花をつけていく。晴れた3月4月の日は郊外や田舎を歩いてみるのも楽しい。

2月の終わりに花をつけるのはおそらくケマリ(チェリープラム)の花
ケマリはグルジア料理で最も重要なソースを作るのに必須の果実。


4月の初めまで見られるのは多分桃の花?
こちらはムツヘタの近くで見た花。

グルジア/ジョージアで観光ガイドをしています。お問い合わせはこちらから

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